2017年11月09日

はたらくこと

「あなたは何故働いていますか?」と聞かれた時に、私なら理由の上位に「必要とされる人でありたいから」があります。

 多かれ少なかれ人は「他者から認められたい」という承認欲求があり、他者から認められることが「自己肯定感」につながります。自分自身を認めることで、「物事に意欲的に取り組めること」「ありのままの自分を受け入れられること」につながり、自分らしい人生を送っていけるのではないかと考えます。
 障害当事者の中には、障害により思うように社会生活を送られなかった経験が、劣等感となり、自己肯定感を持ちづらい方も多いです。

 障害者雇用促進法の改定により、平成30年4月から法定雇用率の算定基礎の対象に「精神障害者」が追加になり、法定雇用率が2.0%⇒2.2%に引き上げられます。企業も新たに障害者雇用を進める動きがあり、制度がきっかけで活躍出来ている障害当事者は増えてきています。企業の中で一戦力として認められ、「働くこと」を通して生活の張り合いになっている方も多くいます。

 しかし、一方では「制度があるから雇用しなければならない」と企業に義務を課せられている現状もあり、障害当事者の中には「制度があるから雇用されている。自分は会社から人として認められているのか」と感じてしまい、障害特性の「認識の歪み」も相まって、本来の働く意義を見出しづらい方もいます。

 今後、障害者雇用が進んでいく中で支援者は、働く機会(ハード面)を整備・提供するだけではなく、その人にとって働くとはどんな意味があるのか、制度ありきのものではなく、本来あるべき社会を考え続けなくてはならないと考えています。


posted by なら西和 障害者就業・生活支援センター ライク at 14:46| 支援制度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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